❤ ❤ ❤ ❤ 帰り道は山肌を削っただけの急な坂道である。 若い衆や子どもらは難なく降りてくるが… 年齢を重ねた人たちは、途中の木に抱きついたり もたれたり 枝につかまりながら降り切った所に『ゴンベエ』が立っている。 俺を見上げながら「よう頑張っとるのう」とつぶやくヒデばあさんに「お互いになぁ」... 続きをみる
2021年12月のブログ記事
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❤ ❤ ❤ 50~60段おきに、ちょっと平らな数歩の息つきの場が2か所ほどある。 時おり上を見上げながら、ため息をつきながら その歴史を踏みしめて登る島の人たち。 やがて三々五々 (サンサンゴゴ)、息を切らしつつもたどり着いた庵に「去年のお札」を納め、左手の奥の本殿の鈴を打ち振る。 ガランガラン... 続きをみる
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❤ ❤ ゴンベエがまだ若葉だった頃にも すでにあった156段の石段。 昔ムカシ、その昔…この島に棲みついた人たちが組み上げたものだろうか? 1m半ほどの幅にズラ~リ びっしりと156段 積み重ねられ… 隣の島に昔から石を切り出している島があるものの… どこから、どうやって運んだのか? どれだけの... 続きをみる
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❤ 12月の最終日 夜中の11時過ぎ頃からザワザワと人の声。 新しい年への 願いごとを胸に 天神さんに参る老若男女・島の人たち。 鳥居をくぐって40数歩 ゴンベエの立ち位置とは逆の右方向へザワザワザワ。 それぞれの手には 『去年の願い札』を持ってザワザワザワ。 ――明日へ続く。 ★ブロ... 続きをみる
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❤ ❤ ❤ ❤ もちろん走りっぱなしではなく 疲れたら先生たちの姿が見えない辺りは 歩く (笑い)。 それでもゴールが見えるや否や 全速力で走る 競争心がよみがえる (笑い)。 校庭には島の人たちが用意してくれた「おにぎりとタクワンと魚のアラ入りみそ汁」が待っている。 その日は それで 授業なし... 続きをみる
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❤ ❤ ❤ 神社を左に見て狭い道を貸し切り状態で走る 邪魔になるので島の人たちは心得ていて外へ出ない。 やがて小さな漁師船の船溜まりを右手に 走りはしり やがてドックと呼ばれる集落に入り 中学校へ戻る。 子どもとはいえ 中学生の足にして往復で1時間半ほどは 結構キツイ? ――明日へ続く。 ... 続きをみる
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❤ ❤ 鳥居の下を折り返し点にして まだかまだか? と待ち受けるのは学校の先生たち。 清水の浜から海岸づたいのあちこちに先生や島の人たちが見守りで立つ。 例年の定められたコースの海沿いを走り 山のすそ野に沿って走る。 ときおり走るバイクや自転車は脇道によって生徒らの走り過ぎるのを待つ いつもの光... 続きをみる
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❤ 右手の海からのヒンヤリとした風は天神の森を包む12月。 普段 島の人たちはほとんど近寄らないが 明るい声と笑顔が響き渡るこの月。 今日は島の中学校生徒たちの耐寒マラソンの日である。 10時頃にスタートの合図で こちらへ向かってるはずである。 ――明日へ続く。 ★ブログ『パラパラ』ht... 続きをみる
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❤❤❤❤ それでも夕焼けの陽が届くころには ムクリと起き上がり 毛布を木の下へ投げおろし… その毛布を引きずりながら キョロキョロと探し物をするようにゴンベエの方へやって来た。 「お~い。それは何なん?」と聞いたが見上げもせず やがてわしの足元の穴へ隠すように毛布を放り込み 笑顔で帰っていった。 ... 続きをみる
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❤❤❤ 次の日曜日は雨 青空が見えだした昼過ぎに 破れた使い古しのような毛布を引きずりながらやって来た。 高さは3メートルほどの木に器用に登り あらかじめ紐で縛っておいた毛布を引っ張り上げてゴソゴソ・ゴソゴソ ウメちゃんの『秘密基地』の完成である。 やがて…ウトウトと眠りについた様子で静かになった... 続きをみる
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❤❤ 日曜日の朝 久しぶりにやってきたウメちゃんの手には 足の踏み台が外れたり 曲がったり 釘がむき出しの でも… 梯子 (はしご) である ゴンベエの場所からは見えにくいが クヌギに立てかけて倒れないように何かで縛ってる様子 何でも工夫するのが好きそうな子である。 ――明日へ続く。 ... 続きをみる
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❤ ゴンベエの奥の茂みに大きなクヌギの木がある。 齢を忘れるほどのゴンベエから見れば若い木だが 枝を多く広げた姿に目をつけたのは 人間の子 ウメちゃんである 小学校の中ほどか? 半年ほど前の春に 板を何枚も持ち込んで 枝から枝へ渡して縄で縛りつけて 3日間ほど 子どもなら3人ほどは寝転んで遊べる広... 続きをみる
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