K島　ひとり　――　オンド

❤❤ その絵馬の中に書かれた筆文字にはオン■ド▼▲外■▼海●り来し■■…ほとんど読み取れない文字が書き連ねてある。 平たい板を並べ継ぎ足した上に素人が描いたような拙い  (つたない)  線や形や色が塗ってあり、その絵には崩れたような大小の岩が立ち並び、その下には海だろうか？　波のような模様がわずか... 続きをみる

K島　ひとり　――　オンド

❤ 竹で編んだ細長い行李 (こうり) の中に何枚も納められてあり、その中に他の武者や神らしき人物とは明らかに違った数人の人らしい姿が描いてあり倉庫の片隅に眠っている。 ――明日へ続く。 ★ (新) ブログ『だぁれもしらん』https://parapara22.seesaa.net/ ★ブログ『ボケ... 続きをみる

K島　ひとり　――　オンド

❤❤ 昔むかしのは武者が刀を振りかざしているような絵をはじめ、長いヒゲを束ねた老人が両手を広げて岩の上に仁王立ちしてるような？　その周りに鹿？犬？イノシシ？　いずれも色あせて絵具も剥がれ落ちて、何やら判らないものもある。 ❤――月曜日へ続く。 ★ (新) ブログ『だぁれもしらん』https://p... 続きをみる

K島　ひとり　――　オンド

❤ 昔の日本のあちこちには『オニ』の話は伝わっているでしょう。 ここＫ島の『ミウラ』集落の神社に何枚かある絵馬の中に混じって、そんな言い伝えらしき絵が保管されている。 ――明日へ続く。 ★新★ブログ『だぁれもしらん』https://parapara22.seesaa.net/ ★ブログ『ボケてみる... 続きをみる

K島　ひとり　――　おたがいさま

❤❤ 「おおきに～」「ちょっと休んで～」昼頃には女の人らが食べ物を持ち寄ったり、暖かい汁ものを作ったり…助け合う、お互いさまの光景がある。 ❤――月曜日へ続く。 　　★新★ブログ『だぁれもしらん』https://parapara22.seesaa.net/ 　　★ブログ『ボケてみる』https:/... 続きをみる

K島　ひとり　――　おたがいさま

❤ 年寄りや子どもらは『火鉢や囲炉裏』で暖を取りつつ身構え、外回りでは補強に走り回る男たちの声と音が響く。 風が治まった翌日、仕事が休みの男たちは「〇〇んとこのトタンが飛んだらしい」「その辺を探したってや」「余ってるロープ無いか？」「釘が足らんわ～」 ――明日へ続く。 ★新★ブログ『だぁれもしらん... 続きをみる

K島　ひとり　――　おたがいさま

❤❤ あちこちの家々にはトタン板の屋根が貼られ、台風やこの季節のヤマゼには大なり小なりの被害を受ける。 古い家には丸太のつっかい棒が何本も支えられ、屋根の上にはいくつかの石を乗せて被害を最小限に抑えようとする。 ❤――月曜日へ続く。 ★新★ブログ『だぁれもしらん』https://parapara2... 続きをみる

K島　ひとり　――　おたがいさま

❤ ひとたび、その強風が吹き始めようものなら、小さな漁船などは白い波頭に姿が見えなくなるほどであり、冬の枯木にしがみつく一枚の葉っぱのごとく…。 風の向きによってヘタに横波でもくらえば船体は傾き、乗ってる人間も海に投げ出されかねず、島へ戻るには風に向かって荒れ狂う波頭に向かって正面から突っ込むので... 続きをみる

K島　ひとり　――　おたがいさま

❤❤ K島は年末から年明けにかけて強い風が吹く。 島民らは『ヤマゼ』とよんで、漁船や砂利船は仕事を控えたり、家のまわりの飛びそうなモノを片付けたりロープで縛りつけたりの注意を払う。 ❤――月曜日へ続く。 ★新★ブログ『だぁれもしらん』https://parapara22.seesaa.net/ ★... 続きをみる

K島　ひとり　――　おたがいさま

❤ このブログ【K島ひとり】は1950年代のK島の物語である。もちろんフィクションもノンフィクションも含まれている。発信者の私・Мは、この島の出身です。 ――明日へ続く。 ★新★ブログ『だぁれもしらん』https://parapara22.seesaa.net/ ★ブログ『ボケてみる』https:... 続きをみる